マレーシア・シャリア法執行局(JKSM)の統計によると、たばこも買えず車も運転できない16歳以下の少女の結婚件数がイスラム法の抜け穴のために増加傾向にある。ザ・スターが報じた。
2011年は一方(通常は妻側)が法定年齢以下の婚姻申請は約900件だったが、2012年は1165件に増加した。今年は年初5か月で申請件数が600件、446件が承認されたという。
マレーシアの世俗法では結婚可能な法定年齢は18歳となっているが、イスラム教徒は例外で16歳となっており、しかもシャリア法定の同意があれば16歳以下でも結婚が認められることになっている。
マレーシアは国連の「児童の権利に関する条約」に署名しており、18歳以下を児童と認定する立場にある。イスラム女性団体は、児童の婚姻がまだ存在すること自体がショックだとしている。