中国・黒竜江省のハルビンで9月26日、同市初の地下鉄が試験運行を開始した。新華社などが報じた。中国の寒冷地では初の地下鉄という。
今回試験運行を開始したのは市内の2つの鉄道駅、ハルビン東駅とハルビン南駅を結ぶ全長17.4km、全18駅の路線で、片道の所要時間は約34分。鉄道業界誌インターナショナル・レールウェイ・ジャーナルによると、路線の一部は第二次大戦中の防空トンネルを使用しているという。
車両は中国北車グループの長春軌道客車が製造した、中国で「B型」と呼ばれる片側4ドア車の6両編成が17本導入される。最高速度は80km/h。アルミ製車体で、氷点下30度を下回る厳冬期の気候に対応した設計となっており、駆動や制御装置にはボンバルディアの技術が使用されている。
今回試験運行を開始した1号線は2008年9月に着工。同市の地下鉄はほかに2路線の計画が進行しており、2018年には総延長が89.58kmに達する予定という。