アジア開発銀行(ADB)は2日、「アジア開発アウトルック」の最新版を発表。マレーシアの今年の国内総生産(GDP)成長率予想を今年4月時点での5.3%から4.3%に下方修正した。
上半期は輸出や投資が減少した事で経済成長率は、4.2%にとどまった。下半期においては上半期に比べ若干の成長の回復が見込まれている。来年についても、マレーシア経済成長予想を今年4月時点での5.5%から5.0%に予想を引き下げた。米国や欧州において経済の回復が予想されており、成長率の加速が見込まれている。しかし財政再建の影響を受けるという。
インフレ率については、今年4月時点での予想2.2%を据え置いた。来年の予想は3.0%で据え置いた。インフレ率は来年にかけて上向きの圧力がかかると予想されている。
ADBは日本や一部先進国を除くアジア諸国の経済成長予想を下方修正した。アジア全体の経済成長率の予想値については、今年は6.3%から6.0%に、来年は6.4%から6.2%にそれぞれ引き下げた。