日本政府、タイ北部の病院に四駆救急車贈与

【タイ】日本政府はタイ北部ウタラディット県ナムパード郡の唯一の公立病院であるナムパード病院に四輪駆動式救急車1台を贈与する。費用は151・5万バーツ。11日、在チェンマイ日本総領事館で藤井昭彦総領事とナムパード病院のソムバット院長が署名式を行った。

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【タイ】日本政府はタイ北部ウタラディット県ナムパード郡の唯一の公立病院であるナムパード病院に四輪駆動式救急車1台を贈与する。費用は151・5万バーツ。11日、在チェンマイ日本総領事館で藤井昭彦総領事とナムパード病院のソムバット院長が署名式を行った。

 ナムパード郡は山岳地に囲まれ、北東部はラオス国境に接している。人口の多くはタイ・ラオ系の農家で、ラオスからの無国籍定住民も多い。耕作面積が少なく、自然環境が厳しいため、生活水準は低く、住民は慢性的な栄養失調や食中毒、下痢、寄生虫症、デング熱などに悩まされている。また、道路整備の遅れから、雨期には通行止めになる急勾配の未舗装路が多く、医療サービスが行き届いていない。

 ナムパード病院は郡内の7地区55村に居住する約3万8000人の住民に医療活動を行い、年間約6万2000人の患者の診療に当たっている。歯科や妊婦検診などの定期的な巡回診療、地理的・経済的に来院が困難な患者のための搬送サービスも行っているが、寝台や生命維持装置が完備していない一般車両を使用しているため、病状を悪化させるケースもあった。

《newsclip》

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