マレーシア現地紙『ザ・サン』によると、対米ドル通貨リンギのレートが7月31日、1米ドル=3.244リンギとなり3年ぶりの低水準となった。ブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)の株価は1%下落した。
アライアンス・リサーチのエコノミストは、リンギは1米ドル3.30リンギ程度にまでなる可能性があると指摘。短期的には乱高下が予想されると述べた。
今年末時点で1米ドル=3.12リンギとなることが見込まれている。
対米ドル市場の通貨リンギは年初から6%下落した。インド・ルピーや日本円と並んでリンギも安値が顕著になっている。
CIMBリサーチによると、マレーシアの外国人持ち株率は4年ぶりの高水準となっている。フィッチによるマレーシアのソブリン債の見通しが「安定的」から「ネガティブ」に引き下げられたことで市場にはマイナスな影響があるという。
アライアンス・リサーチは、通貨リンギは今年末までに回復傾向に向かうと予想している。