日本通運は、バンコク(タイ)とヤンゴン(ミャンマー)を結ぶ陸路輸送サービスの販売を7月から開始したと発表した。
新しいサービスは、ASEANの中心であるタイの首都・バンコクと、ミャンマーの商都・ヤンゴン間を陸路で結ぶ輸送サービス。走行距離約960kmで、従来の海上輸送では約3週間を要していたのを、約4日間に短縮する。
タイ国内では、タイ日本通運倉庫の自社車両による運行、ミャンマー国内では、現地物流企業との業務提携により、円滑なクロスボーダー手続きが可能となった。また、GPS搭載トラックと携帯電話などの活用で、輸送中の車両の位置や状況を随時モニタリングできる体制を完備した。
既に同ルートでジェトロ・バンコクと共同で試験輸送も実施している。
また、南アジア・オセアニア日本通運では、昨年10月にミャンマー支店を開設している。ミャンマーを通じて、ASEANと中国、ASEANとインドを結ぶ陸路輸送サービスの開発についても着手している。
今後も、基幹輸送サービスである「SS7000」を中心に、東南アジア、南アジアでの輸送網拡充を図りながら、この地域の顧客の多様化する物流ニーズに、高品質な輸送サービスを提供していく。