欧州宇宙機関(ESA)は7月8日、暗黒宇宙の配置図を作成する「ユークリッド」計画で用いるユークリッド宇宙船の建造が開始されたと発表した。元請け業者はイタリアのタレス・アレニア・スペース社。
ユークリッド宇宙船は、宇宙を膨張させる力があるとされるダークエネルギー、目に見えない物質とされるダークマターの観測を目指す。宇宙全体の質量とエネルギーの95%がダークエネルギーとダークマターであると考えられているが、いずれも謎が多い。
ユークリッド宇宙船は2020年打ち上げ予定。なお、ユークリッドの実験装置を運搬するペイロード・モジュールの供給については、アストリアム・トゥールーズ工場が担当すると先月正式決定したばかり。