日本ケミコンは7月2日、自動車のSRSエアバッグ装置用に、大容量化したリード形アルミ電解コンデンサ「LBKシリーズ」を開発したと発表した。
エアバッグ装置用アルミ電解コンデンサの基本的な役割は、事故によりバッテリーからの電力供給が断たれた状態でもエアバッグを作動させるためのバックアップ電源用途。昨今、エアバッグシステムの多チャンネル化に伴い、エアバッグを作動させるために必要な電力も大きくなり、アルミ電解コンデンサの大容量化が求められている。
「LBKシリーズ」は、大容量化を実現するために、従来品と比べて単位面積当たりの容量が大きい高倍率アルミニウム電極箔を採用。また、新規電解紙を採用するなど、素子の収納効率を改善することで箔面積を大幅に向上させ、従来シリーズ比で最大44%の大容量化を実現した。