アメリカ航空宇宙局(NASA)は、6月21日(中央部夏時間)、開発中の大型ロケット「スペース・ローンチ・システム(SLS)」を製造する新型機械のメディア向け完成披露会をミシュー組立工場(ルイジアナ州)にて開催する。
完成披露会は、SLSコアステージ組立を行う立向溶接施設のテープカット、SLS組立エリアとオリオン宇宙船関連の作業工程を案内するツアーが予定されている。
全長約61mのコアステージはRS-25エンジンの推進剤である極低温液体水素と液体酸素を貯蔵する。3階建ての立向溶接施設の重量は165t。
ミシュー組立工場はSLSの建造と検査を行う重要拠点。NASAの探査ミッションを支援する工場として、マーシャル宇宙飛行センター(アラバマ州)の管理下で稼働中。
SLSやオリオン宇宙船は、従来の低周回軌道より高い高度に投入する機体として、小惑星や火星での有人探査を目指している。