米国シエラ・ネバダ社によると、有人宇宙船「ドリームチェイサー」のハイブリッドロケットモータの認定試験は、6月6日現在、順調に進んでいる。
シエラ・ネバダ社はカリフォルニア州の施設でモータ燃焼着火試験の一部を終えたばかり。近々実施予定のハイブリッドモータ燃焼試験は、米国航空宇宙局(NASA)の商業宇宙輸送支援プログラム「商業クルー統合能力(CCiCap)」の今夏開始を念頭に置いている。
ドリームチェイサーと同型のハイブリッドロケットモータ試験は、NASAの「商業クルー開発(CCDev)」プログラム以来、3年ぶり。
シエラ・ネバダ社は米国ヴァージン・ギャラクティック社の「スペースシップツー」のハイブリッドモータも手掛けている。今年4月、スペースシップツーは初の動力飛行試験に成功した(高度5万5000フィートに到達、マッハ1.2を記録)。
Mark Sirangelo副社長(宇宙システム部門責任者)は「ドリームチェイサーのモータ試験は続く。これまでの試験やスペースシップツー動力航行の成功により、我々は自信を深めている、自社製ハイブリッドモータ技術は、人間の宇宙輸送において、安全かつ最も信頼のおけるシステムである」と述べている。