3月のジュネーブショーでワールドプレミアを果たした、新型ベントレー『フライングスパー』は、これまで付いていた“コンチネンタル”の名称が消されての登場となった。
新型フライングスパーについて、ベントレーモーターズジャパンPR・マーケティングマネージャーの横倉典氏は、「非常にエモーショナルなドライビングプレジャーを提供する『コンチネンタルGTシリーズ』と、ベントレーのフラッグシップサルーンの『ミュルザンヌ』の中間に位置する第3のシリーズとして誕生しました」とこれまでのコンチネンタルGTの4ドアサルーンというポジションから、新たなシリーズへ変化したことを述べる。
デザインについても、これまでのコンセプトを受け継ぎつつも、大きく異なったモデルとなっているとし、「我々はこのクルマに完全に新しいアイデンティティを持たせたいと考えました。つまり、フォーマルさを削ぎ落して、よりダイナミックな印象を与えることがポイントとなっているのです」という。具体的には、全体的に低重心で、幅広い外観を強調し、ボディの表面を筋肉質で彫刻的なフォルムに仕上げることで実現させたという。
ダイナミックさを表現する一例として横倉氏はヘッドライトを挙げ、「フロントでは外側のヘッドライトが内側より大きくなっています。これは車幅を強調することが目的であるとともに、これまでのコンチネンタルシリーズとの違いをはっきりさせるという理由によるものなのです」と語った。