フォルクスワーゲン(VW)グループジャパン5月20日発表した新型『ゴルフ』には、ミリ波レーダーを使って衝突被害を軽減するプリクラッシュブレーキシステムを始めとする各種の先進予防安全装備が標準搭載されている。
VWジャパンの正本嘉宏マーケティング本部長は同日都内で開いた新型ゴルフ発表会後のグループインタビューで「エアバッグやESP(エレクトロニックスタビリゼーションプログラム)は、すでにかなり前からグレードに関わりなく、付けられるだけすべて標準化してきた。私たちとしてはアベイラブルになるものについては積極的に採用していきたい。安全装備はできる限りオプションにしたくないというポリシーを持っている」と述べた。
さらに「昨年発売した『up!』でシティエマージェンシーブレーキを150万円そこそこの車から標準装備化した。今回の新型ゴルフはそれだけではなく、さらに一歩踏み込んだプリクラッシュブレーキシステムを標準化するのと同時に、プロアクティブ・オキュバント・プロテクション、マルチコリジョンブレーキシステムを全車採用している」と説明。
その上で「やはり事故というのはアクティブセーフティだけではなくパッシブセーフティの部分もありますので、VWとしてはその両方をまんべんなくカバーしていく。当然もらい事故みたいなこともありますので、そういった時でも被害を最小限にできるように今回、やはり安全性はユーザーも非常に関心のあるところで、国産車もようやくそこに対して目を向け始めている。VWとしてはさらにその一歩先をいきたいと考えている」と強調した。