NTNは、軸受軌道面の静的強度を高め、自動車のデフやトランスミッションに使用可能な「耐圧痕性向上深溝玉軸受」を開発した。
今回開発した耐圧痕性向上深溝玉軸受では、熱処理工程で特殊な表面改質を施し、静的荷重負荷能力の指標であるブリネル圧痕深さを標準熱処理比約1/2に低減させた。
これにより、デフ等に使用される円すいころ軸受の玉軸受による置き換えが可能となり、デフサイド軸受においては約60%のトルク低減が期待できるという。また、組み立ておよび予圧管理工数も削減できるため、自動車の低燃費化だけでなく、自動車メーカでの生産性向上にも貢献する。
NTNは、同軸受を5月22日~24日にパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2013」に出展し、グローバルに市場展開していく。