近鉄エクスプレス中計、新興国シフトと海上貨物事業の拡大で15年度に営業収入3300億円

航空 企業動向

近鉄エクスプレスは、2013年度から2015年度までの中期経営計画「レディ・フォー・ザ・ネクスト!フェーズ2(未来への挑戦~さらなる飛躍へ)」を策定した。

新しい中計は、前中期経営計画を基本的に継承しながら、世界で欧米競合他社と対等に戦える経営基盤を構築するために3つの戦略の柱を掲げた。

第1は、バランスの取れた事業構成の構築と重点品目の取扱い拡大。航空貨物事業への依存度を減らすため、海上貨物事業、ロジスティクス事業を積極的に拡大する。同時にグローバルで取扱物量を増やすため、自動車、ヘルスケアなどの取扱い拡大にも取り組む。

第2は、成長する新興国でのプレゼンス向上を図る。世界の物流の中心であるアジアや、今後輸送需要の拡大が見込まれる新興国で取扱物量拡大を図り、存在感を高める。

第3は、オフショア販売の強化と効率性を追求した高品質なオペレーションを構築する。サービス品質の向上を実現し、増加するオフショアビジネス(三国間輸送)のニーズを積極的に取り込む。

同社では、変化する市場環境の中で、多様化する物流ニーズへの対応、顧客のニーズに対応したサービスを提供する体制を構築する方針。

数値目標では、2015年度の営業収入3300億円、営業利益180億円、経常利益180億円、純利益112億円を目指す。

2015年度の航空輸出重量を2012年度比36%増の60万トン、海上輸出容量を同81%増となる55万TEUに引き上げる。

《レスポンス編集部》

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