【SUPER GT 第2戦】ポール獲得は中嶋一貴組レクサスと2戦連続のBRZ

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第2戦のポールシッターたち。左からGT500の中嶋一貴、ジェームス・ロシター、GT300の山野哲也、佐々木孝太。
  • 第2戦のポールシッターたち。左からGT500の中嶋一貴、ジェームス・ロシター、GT300の山野哲也、佐々木孝太。
  • F1日本GP以外で国内最大級の集客が見込めるレースイベント、ゴールデンウイークのSUPER GT富士戦。スタンド裏も予選日から大いに賑わう。
  • GT300のポール争いは、スバルBRZ(手前)が制した。
  • SUPER GTのレース会場で日本初お披露目となったBMW M3クーペ DTM Champion Edition。BMW Z4でGT300を戦う谷口信輝も発表会に参加した。
  • 注目の#2 マクラーレンMP4-12CはGT300クラス予選12位。
  • #3 GT-RはGT300クラス予選7位。
  • アンベールされるBMW M3クーペ DTM Champion Edition。
  • SUPER GTのレース会場で日本初お披露目となったBMW M6グラン クーペ。脇に立つ谷口信輝は、BMW Z4で2011年にGT300王者となった経歴も持つ。

SUPER GTシリーズ第2戦の舞台は富士スピードウェイ。28日に公式予選が実施され、晴天のもとでの戦いを制してポールポジションを獲得したのは、GT500クラスが中嶋一貴組レクサス、そしてGT300クラスは2戦連続となるスバルBRZだった。

ゴールデンウイーク恒例の富士戦は、今年は28~29日という日曜~月曜の日程で開催。予選はQ1~Q2の2段階ノックアウト方式で行なわれ、GT500ではブリヂストン装着のレクサスSC430勢が優位に戦いを進めた。そのなかでポールを獲得したのが、ジェームス・ロシターがQ1を、そして一貴がQ2を担当した#36 PETRONAS TOM’S SC430である。

他車のトラブルにより赤旗中断、実質的に残り5分での勝負となったQ1で見事に突破を決めたGT500初年度のロシターが「マシンはとても良かった」と言えば、シリーズ戦ではGT500初ポールとなった一貴も「文句のつけようがない仕上がり」と、マシンのセットアップには両者とも満足な様子。「(いいマシンを用意してくれた)チームのためにもポールを獲得できて良かったと思います。明日も一番前で戻ってこられるよう、頑張りたい」と、一貴はGT500自身初優勝を見据える。

2位もブリヂストン装着のレクサスで、#39 DENSO KOBELCO SC430(脇阪寿一&石浦宏明)。ニッサン勢最上位は3位の#23 MOTUL AUTECH GT-R(柳田真孝&R.クインタレッリ/ミシュラン)、ホンダ勢では#18 ウイダー モデューロ HSV-010(山本尚貴&F.マコヴィッキィ/ミシュラン)の8位が最高だった。

GT300では、同僚の山野哲也(Q1担当)も絶賛するほどの走りをQ2で披露した佐々木孝太が、#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(ミシュラン)を開幕2戦連続ポールに導いた。「すごくいい仕上がり。タイヤとのマッチングもいい」と言う佐々木は、扁桃腺が腫れて高熱を出し、水曜まで4日間ほど入院していたそうだが、病み上がりとは思えぬ快走だった。決勝では、ポール・トゥ・5位に終わった開幕戦の雪辱を期すが、佐々木はやや控えめに「表彰台に上がりたいですね」と話している。

GT300の2~3位は、ともにブリヂストンを履くホンダCR-Zの2台。#16 MUGEN CR-Z GT(武藤英紀&中山友貴)が 2位で、#55 ARTA CR-Z GT(高木真一&小林崇志)が3位。

GT300クラスは近年、世界各国の自動車メーカーが集い競う場ともなっているのだが、この日は参戦メーカーのひとつであるBMWが、2台の市販車のジャパンプレミアを富士の場内で実施した。お披露目されたのは「M6グラン クーペ」と「M3クーペ DTM Champion Edition」で、後者は昨年のDTMにおけるBMWの復帰即王座獲得(3部門独占)を記念した限定車。DTM通算勝利数と同じ54台のみの生産で、そのうち10台が日本に導入されるとのこと(希望小売価格は1263万円)。今後もSUPER GTがこういった場に活用されていきそうである。

注目の決勝レースは、今季シリーズで2番目となる長丁場の500km(110周)。祝日である翌29日の午後2時スタート予定だ。

《遠藤俊幸》

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