ボーイング、数週間後に787のデリバリーを再開…マックナーニCEO「787の優位性は不変」

航空 企業動向
ボーイングは4月19日、787型機のバッテリー改善案が米連邦航空局(FAA)から承認され、機体の改修作業の実施が可能となったことを受け、航空会社による運航再開と新造機のデリバリー再開に向けて準備を開始すると発表した。

同社では、米国家運輸安全委員会と日本の運輸安全委員会の調査に協力し、サプライヤー企業と協業して広範囲におよぶ技術的分析やテストを遂行、1月に発生したバッテリートラブルの要因を想定した。その後、テスト計画の構築、テストリグの製造、テストの実行と結果を分析するなど、約10万労働時間をかけて必要要件に適合する改善案を完成、これがFAAに承認された。

承認されたバッテリーシステムの改善策は、バッテリーの問題発生の可能性を軽減、トラブルが発生しても他への波及を防ぐように設計変更を施したほか、製造とテストプロセスを改善し、機能性も向上する。また、新たな格納・排気システムも導入し、バッテリーにオーバーヒートが発生しても航空機や乗客への影響を低減する。

ボーイングのジム・マックナーニ会長兼社長・CEOは「困難な時期ではあったが、業界の歴史を変えるこの最新鋭機の安全性と信頼性に対するボーイングの自信が揺らぐことは無い。ボーイングは航空会社やパートナー企業のとともに、この重要な時期を歩んできた。航空会社や乗客に対する787型機の優位性も不変」とコメント。

ボーイング民間航空機部門のレイ・コナー社長兼CEOは「航空会社やボーイングの安全性、信頼性に対する高いレベルに適合するよう、包括的な解決策を構築した。パートナー企業も含めた対策チームが発揮したスキルと献身的な努力により、787型機をさらに良い航空機へと変身させた」と述べている。

ボーイングでは、作業チームを編成して世界各地に展開している。個々の作業内容は各航空会社の決定によるが、バッテリーとその容器、充電器など、FAAが認可した改善策の787型機への導入作業を実行する。導入作業は787型機のデリバリー順に沿って進める予定。

同社では、787型機の最終組立の工場2カ所でも、新造機への新バッテリーシステムの導入を開始する。新造機のデリバリー再開は数週間後の予定。

1月にバッテリートラブルが発生して以来、ボーイングは787型機のデリバリーを停止してきたが、2013年度の予想デリバリー機数は達成可能としている。また、787型機のバッテリーの問題による、2013年度の決算に対する影響は軽微であるとしている。
《レスポンス編集部》

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