三菱重工業は3月27日、三原製作所の和田沖工場内に、日本初の総合交通システム検証施設となる「MIHARA(マルチパーパス・インテグレーテッド・ハイ-アドバンスド・レイルウェイ・アプリケーションズ)試験センター」の建設に着手した。
約3.2kmの鉄道軌道用の周回コースを持つグローバル仕様の検証施設で、完成後は同社の社内だけでなく、他の企業や官民団体も広く利用可能な運営を目指す方針。運用開始は2014年上期の予定。
MIHARA試験センターは、日本のインフラ輸出戦略の柱の一つである鉄道システムの競争力強化に取り組む。センターは、国際規格への対応に主眼を置いた検証施設とする計画で、国際規格への適合性評価や製品開発のための強力な支援ツールとして活用する。また「日本モデル」として評価の高い保守・運用を含めたソフト面の充実にも活用していく。
将来的には、スマートコミュニティ分野の総合試験やデモが実施できる環境を整備していく。