フリースケール・セミコンダクタ・ジャパンは、自動車ボディネットワーク向けにQorivva(コリーヴァ)、S12 MagniV(マグニヴィ)マイクロコントローラ・ポートフォリオを拡充すると発表した。
新製品のマイクロコントローラ「Qorivva MPC5748G」と「S12 MagniV S12ZVL/S12ZVC」は、自動車内に必要とされる電子制御ユニット(ECU)の数や銅線などをメインのECUに統合することで、車載配線ハーネスの重量を削減、自動車の燃費向上などに貢献する。
Qorivva MPC5748Gマイクロコントローラは、次世代セントラル・ボディ制御、ゲートウェイ・アプリケーション向けのシングルチップ・ソリューション。低消費電力管理モード、機能安全のサポート、堅牢なセキュリティ機能を高い次元で統合する。
S12 MagniV S12ZVL/S12ZVCマイクロコントローラは、CAN終端ノードやLINノードのインテリジェンスを高め、自動車ボディネットワーク・システム全体を最適化することができる。
また、S12ZVCを利用すれば最小のCANノードが、S12ZVLを利用すれば最小のLINノードが実現し、プリント基板(PCB)のサイズを最大30%削減可能。高電圧信号や電源を直接S12 MagniVマイクロコントローラに接続した自動車システムが可能なため、追加のディスクリート部品を増やさず、システム品質の向上、システム設計と製造の簡素化を実現できる。