猛烈な吹雪でクルマが埋まる、母子4人が一酸化炭素中毒で死亡

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2日午後7時10分ごろ、北海道中標津町内の道道で「クルマが雪に埋もれていて、中に人が閉じ込められているようだ」と通報が寄せられた。クルマに乗っていた母子4人は収容先の病院で死亡が確認された。一酸化炭素中毒で死亡したものとみられている。

北海道警・中標津署によると、現場は中標津町俣落付近。現場を通りかかった人から「クルマが雪に埋もれており、中に人が取り残されているようだ」と、消防へ通報が寄せられた。

通報の時点で同町内は猛烈な吹雪となっており、消防は除雪車を先頭に車両5台で現場へ向かったが、消防署から現場まで約11kmの距離を進むのに2時間近い時間を要した。現場ではRVが雪に完全に埋もれた状態になっており、運転していた同町内に在住する40歳の女性と、同乗していた17歳の女子高校生、14歳の女子中学生、10歳の男児は心肺停止状態で近くの病院へ収容されたが、後に全員の死亡が確認されている。

発見時、クルマはエンジンが掛かった状態だったが、マフラーも雪に埋まっていたことから、警察では車内に逆流した一酸化炭素による中毒で死亡したものとみている。クルマの大きさにもよるが、マフラーまで雪に埋まってから30分から1時間程度で車内の一酸化炭素濃度が命に影響を与える深刻なレベルになるという。

《石田真一》

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