電通が発表した国内の総広告費と、媒体別・業種別広告費を推定した「2012年日本の広告費」によるとの総広告費は前年比3.2%増の5兆8913億円と5年ぶりに前年を上回った。
媒体別にみると「テレビ広告費」が同3.0%増、「新聞広告費」が同4.2%増、「雑誌広告費」が同0.4%増、「ラジオ広告費」が同0.1%減とマスコミ四媒体広告費は同2.9%増となった。
「プロモーションメディア広告費」も同1.4%増と前年を上回った。ロンドンオリンピックなどで好調だった「衛星メディア関連広告費」は同13.7%増と、3年連続で2ケタの伸びを示した。「インターネット広告費」も同7.7%増と、引き続き増加した。
マスコミ四媒体を対象にした業種別では、「自動車・関連品」が同26.9%増と大幅なプラス。軽自動車、2BOXなどの広告が増加した。その他では、「情報・通信」、「飲料・嗜好品」など、21業種中16業種が前年を上回った。減少業種は、震災後の大量出稿による反動減の影響を受けた「官公庁・団体」、「案内・その他」など5業種だった。