ロゼッタ宇宙船が撮影した小惑星「ステインズ」に新たな事実

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欧州宇宙機関(ESA)は2月18日、ロゼッタ宇宙船が過去に撮影した映像を処理することで、ひし形の小さな小惑星にさらなる新事実を発見したことを公表した。

このロゼッタの広角カメラによって撮影されたイメージは、直径5kmの小惑星から800kmの距離をおいて通過した時のもので、後にアマチュア天文学者によって処理されたことで、元のデータでは見ることのできなかった特徴が明らかにされている。

一つの驚くべき特徴は、大きな口を開いている南極(イメージでは上)にある穴だ。「ダイアモンド」と名付けられた最も大きなインパクト・クレーターは2kmの幅と、およそ300mの深さを持つ。また中央にある円形のクレーターは「トパーズ」と呼ばれ、650mの幅と80mの深さを持つ。

ロゼッタ宇宙船は2010年7月に小惑星ルテティアを通り過ぎ、現在は宇宙空間での休止状態に入っている。宇宙船は2014年1月20日に再起動し、67P/チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星と同年5月にランデブーする予定である。そしてその数ヵ月後にフィラエ・プローブが離脱して、初のコントロールされた着陸を彗星に行うことになっている。

《河村兵衛》

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