居眠り運転で4人死傷の事故を起こした男に猶予付き判決

自動車 社会 社会

昨年8月、岡山県和気町内の山陽自動車道で大型トラックを居眠り運転し、路肩に停車していた乗用車に衝突する事故を起こして4人を死傷させたとして、自動車運転過失致死傷罪に問われていた45歳の男に対する判決公判が22日、岡山地裁で開かれた。裁判所は執行猶予付きの有罪判決を命じている。

問題の事故は2012年8月17日の午後10時15分ごろ発生している。和気町衣笠付近の山陽自動車道上り線(片側2車線の直線区間)で、タイヤがパンクして道路左側の路肩に停車していた乗用車に対し、後ろから進行してきた大型トラックが追突。車外に出ていた1人が死亡し、3人が重傷を負った。

警察はトラックを運転していた兵庫県高砂市内に在住する44歳(当時)の男を自動車運転過失傷害の現行犯で逮捕。当初は「前方不注視で事故を起こした」としていたが、後の調べで居眠り状態と判明。検察は1人死亡を受け、自動車運転過失致死傷罪で起訴していた。

22日に開かれた判決公判で、岡山地裁の行広浩太郎裁判官は「被告は眠気から前方を注視することが困難になったにもかかわらず、運転を継続して事故を起こした」と認定した。

その上で裁判官は「被告は基本的な運転注意義務を怠った」としたが、被害弁済の可能性があることから情状を酌量。被告に対して禁錮3年(執行猶予5年)の有罪判決を言い渡している。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース