三菱重工、世界初、油圧ドライブトレインを採用した大型風力発電設備の試験運転を開始

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三菱重工業は1月24日、横浜製作所(横浜市金沢区)内で、これまでのギアドライブに代えて油圧ドライブトレインを採用した大型風力発電設備の試験運転を開始したと発表した。

2011年9月から新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援を得て進めている洋上風車用新型油圧ドライブトレインを開発する一環で、デジタル可変容量制御する油圧ドライブトレインを持った大型風力発電設備の運転は世界初。

同社は試験運転を通して、7000kW級の洋上風力発電設備の開発を加速させる。2013年に英国で陸上での実証機の据付・運転を開始する計画で、2015年の市場投入を目指す。

今回試験運転を開始したのは、横浜製作所内で運転中であったギア式風力発電設備「MWT100」のナセル部分を油圧ドライブトレインに換装した「MWT100H」。

具体的には、ブレードの回転速度15rpmを発電機の回転速度1000rpmに増速する動力伝達機構として、これまでのギア式増速機に代えてデジタル可変制御方式による油圧ドライブトレインを採用した。

この新型油圧ドライブトレインは、同社が2010年に買収した英国のベンチャー企業アルテミスが持つ油圧デジタル制御技術をベースに、三菱重工と共同開発した。

油圧ドライブトレインを採用した風力発電設備は、大型化の課題となっていた増速機やインバーターが不要で、高い効率性と信頼性がある。また、汎用性の高い油圧機器や材料、比較的低価格な同期発電機などで構成するため、コストを抑制できる。

三菱重工は1980年から陸上風力発電設備の開発に着手し、全世界に4000基超、41万2400kW規模の納入実績を持つ。

今回新たに開始する油圧式ドライブトレインの運転成果を基に、新型洋上風力発電設備の開発を急ぎ、それぞれ試運転開始を予定している英国での陸上実証機や福島沖浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業に対応していく方針。
《レスポンス編集部》

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