NASA、彗星探査機を利用した科学調査「EPOXI」の詳細を明らかに

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「EPOXI」は、ディープインパクト彗星探査機を使用した、DIXI(ディープ・インパクト・エクステンデッド・インバスティゲーション)とEPOCh(エクストラソーラー・プラネット・オブザベーション・アンド・キャラクタライゼーション)の2つの科学調査のコンビネーション名だ。

ディープインパクトが本来のテーマである彗星観測の為にハートレイ2彗星に向かう間、EPOCh部門のミッションは3つの周辺にある星とその星の前方を通過する太陽系外惑星を観測する。

ディープインパクトには高解像度装置(HRI)が搭載されており、複数の星の通過を観測し、通過のタイミングを比較。両方の太陽系外システムを観察することによって、太陽系と比較すると共に、両者の間に何が共通しているのか、その理由は何なのか、解明の手がかりを得ることができる。

DIXIミッションに関してディープインパクトは、その等級が現在のところ断定されていないハートレイ彗星2をかすめ飛ぶと同時に、彗星の核を観察することになっている。科学者達はどの彗星の特徴が根源的なもので、どれがその後に起こった進化の過程によるものなのかを研究する。ハートレイ2と宇宙船が最も近づくポイントは、彗星から約550マイルの距離になると見られている。

DIXIミッションの科学的なゴールは、彗星の大きさ、形、クレーターと表面の色の変化をマッピングし、他の彗星と比較することだ。

《河村兵衛》

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