インフォコム、救急車車内映像伝送システム事業を取得

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インフォコムは、B.b.designが取り扱う「救急車車内映像伝送システム」に関する事業を譲り受けることで合意したと発表した。

救急車車内映像伝送システムは、救急車内の患者の容態や生体情報モニターなどの映像を、救急病院にリアルタイムで転送する。独自のエンコード技術を用いることで、低帯域の通信速度でも鮮明な画質を少ないタイムラグで転送することが可能。

システムを活用し、救急病院が事前に患者の容態を確認し受入れ準備ができることで、救命率の向上に役立つ。

システムは2010年度に宮崎県日向市で実施した実証実験では、救急車から病院へ、患者の容態を視覚的、客観的に確認する手段として高品質な映像を安定して送ることにより、患者の2次救急、3次救急への配送判断を的確に行うことができた。この結果、実際に救命に結び付いたケースが報告されており、現在も継続的に運用されている。

開発元のBbは、音響、映像分野でのシステム構築を得意領域とし、伝送画像は実証実験で複数社の画像比較の中で非常に高い評価を得ている。インフォコムは、システムの事業譲渡を受けて、救急医療を支援するシステムの普及に注力するとともに、在宅診療、病診連携などでの動画伝送による医療現場支援サービスの拡充を図り、ヘルスケア事業の業容拡大を加速させる。

《レスポンス編集部》

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