重傷ひき逃げ事件、逮捕の男は身代わり出頭だった

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11月上旬に鹿児島県鹿児島市内で発生した重傷ひき逃げ事件について、鹿児島県警は4日、容疑者として逮捕した48歳の男が身代わり出頭だったことを明らかにするとともに、実際に事故を起こした58歳の男をひき逃げ容疑で改めて逮捕している。

鹿児島県警・鹿児島中央署によると、問題の事故は2012年11月7日の午後6時ごろ発生している。鹿児島市吉野町付近の県道(片側2車線の直線区間)を走行していたバイクに対し、道路沿いの駐車場から進出してきた軽乗用車が衝突。バイクは転倒し、運転していた27歳の男性は左足を骨折するなどの重傷を負った。

クルマはそのまま逃走したが、事故から約2時間後に姶良市内に在住する48歳の男が現場へ戻り、検証中の署員に対して「事故を起こして逃げた」と申告。警察はこの男を11月13日に容疑者として逮捕したが、供述内容にあいまいな点が多々あったことから追及したところ、身代わり出頭を認めた。

警察は実際にクルマを運転していた薩摩川内市内に在住する58歳の男をひき逃げ容疑で逮捕するとともに、先に逮捕していた男を犯人隠避容疑で改めて逮捕した。またこの男の容疑を裏付ける証言を行った70歳の男についても同容疑で逮捕している。

逮捕された3人は容疑を大筋で認めており、警察では3人を厳しく追及。身代わり出頭に至った経緯を詳しく調べる方針だ。

《石田真一》

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