11月29日付のグイラオドン電子版などによると、国連教育科学文化機関(ユネスコ)はこのほど、ドンナイ省人民委員会およびドンナイ生物圏保護区管理委員会に対し、ドンナイ第6水力発電所プロジェクトおよびドンナイ第6A水力発電所プロジェクトの中止を各管轄機関により強く申し入れることが必要とする提案を示した。
ドンナイ生物圏保護区は、2011年6月28日にユネスコから公認を受け、国内および海外の科学コミュニティもその生物多様性、歴史的な伝統、文化的な空間を高く評価している地域だ。しかし、ユネスコによれば、「生物圏保護区の中心部にこれら2つの水力発電所が建設されれば、生物多様性と歴史的価値の保全、さらには人々の生活にも悪い影響が及ぶ」と指摘。この2案件を中止させるために、各管轄機関へのより強い働きかけが必要だとしている。
ユネスコの「人間と生物圏(MAB)」計画委員会では、「環境作用を評価段階の事案は、各国際公約に留意しなければならない。ドンナイ生物圏保護区は、先日ブラジルで行われた国連持続可能な開発会議(リオ+20)でユネスコが提案した「地球規模のグリーン経済・グリーン社会の構築」に貢献するものでなければならない」と念を押したという。