日本電産、車載モータ事業を強化…電動パワステ用モータをグローバルで生産

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日本電産は、車載モータ事業を強化するための戦略を策定した。燃費規制・環境規制の強化に伴って電動モータの需要拡大が見込まれる北米事業を強化する。

北米を車載用モータの最重点市場に設定、エンジン冷却用のファンシステムに参入するほか、電動パワステ用モータやブラシ付コンパクトモータの拡販に力を入れる。

電動パワステ用モータはグローバルでの生産能力を増強する。中国の日本電産大連で9月から生産開始したのに続いて2013年から北米のNMCレイノサ、2014年にはNMAポーランドでも生産開始する予定。

電動パワステ用モータの2011年度の出荷実績は630万台だったが、2015年度には2000万台と、3倍以上に増やす計画だ。

原材料の調達リスクのあるレアアースの使用量を減らしたり、全く使用しない電動パワステ用モータを開発・量産していく。

世界中で燃費規制が強化されるのに伴って需要拡大が見込まれるデュアルクラッチ用モータ、電動オイルポンプ用モータの生産・販売体制も増強して需要に応えていく。

中国やインドなどの新興市場向けには、ブラシ付モータを投入して本格的に参入する。エンジン冷却用ファンシステムと、廉価版ブラシ付や高効率ブラシレスのモータを一体化して、付加価値の向上も図る。

《レスポンス編集部》

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