トヨタ自動車の中国法人は10月9日、9月の中国における新車販売の結果を公式発表した。
同社の発表によると、総販売台数は約4万4100台。前年同月比は、8月の15.1%減を大きく割り込む48.9%ものマイナスで、3か月連続で前年実績を下回った。
中国では9月中旬、日本政府による尖閣諸島の国有化に反発する大規模なデモが発生。その後、現地では日本車に対する買い控えの動きが広がっている。他の日本の自動車メーカーと同じく、トヨタの9月中国新車販売もその影響を大きく受けた。
トヨタの2012年1‐9月中国累計新車販売台数は、前年同期比4.6%増の約64万0200台とプラスを維持。同社は2012年、中国において、2011年比14%増の100万台以上の販売を目指しているが、この目標達成は難しくなった。
トヨタの中国合弁(乗用車)には、第一汽車との一汽トヨタ、広州汽車との広汽トヨタの2社がある。中国内の工場では、需要の冷え込みを受けて、減産体制に入っている。