三菱自動車は10月にフルモデルチェンジを予定している『アウトランダー』に搭載予定の予防安全技術「e-Assist」を発表した。
同社電子技術部部長の原徹氏によると、「これまで三菱自動車は安全運転支援システムは、古くは1995年に車間距離を制御するシステムとして『ディアマンテ』に搭載し、2000年にはそれに後側方モニターなどを加えて、ドライバーサポートシステムという形で出したこともあります。その後も様々な安全運転支援システムの開発に取り組み、今回“e-Assist”を世に出すということに至りました」と述べる。
そして、「この名称は、電子制御を使い安全運転を支援する商品や技術の総称として“e-Assist”と命名しました」といい、「平成23年度の交通事故の発生状況を見ると、漫然運転や脇見運転、動静不注視など人的事故要因と言われるものがかなりの割合を占めています。そこで我々は“e-Assist”を投入してこうした事故要因を軽減していこうと考えています」と話す。そして、「“e-Assist”の“e”はエレクトロニクスの“e”を取ったものではありますが、日本語の“良い”という意味の“いいアシスト”を提供しよう、という気持ちもあるのです」とした。
具体的に新型アウトランダーには、3つのシステムが搭載される。「まず、レーダークルーズコントロールシステム。次に、衝突被害軽減ブレーキシステム。そして、車線逸脱警報システムです」と語った。