フランスの自動車大手、PSAプジョーシトロエンが12日に発表したフランスでの大規模なリストラ計画。この計画に、フランスの大統領が「待った」をかけた。
これは14日、フランスのテレビ番組に出演したオランド大統領が明らかにしたもの。同大統領は、PSAプジョーシトロエンが発表したリストラ計画について、「容認できない」と発言したのだ。
PSAプジョーシトロエンの公表したリストラ計画は、2014年までにパリ近郊のオルネー工場を閉鎖するとともに、フランス国内で8000人を追加削減する内容。2011年に発表された6000名を加えると、2014年までに合計で1万4000名を削減するという大規模なもの。
5月の選挙で、サルコジ前大統領を破ったオランド新大統領。同大統領が掲げる最重要政策が雇用であり、PSAプジョーシトロエンの大規模リストラは、大統領の政策と相反する。今後オランド大統領は、フランス政府として、PSAプジョーシトロエンにリストラ計画の見直しを求めていく方針だ。