日産自動車が2010年末、日米市場へ投入した新型EV、リーフ。発売から2年が経過する2012年度(2012年4月から2013年3月)、日産がリーフの米国販売を倍増させる計画を描いていることが判明した。
これは18日、『ブルームバーグ』が報じたもの。同メディアのインタビューに応じた日産アメリカのビル・クレイガー副会長は、「2012年度のリーフの米国販売は、2011年度の2倍の2万台レベルへ引き上げるつもりだ」と語ったというのだ。
この販売倍増計画が伝えられたのとは裏腹に、ここ2か月、リーフの米国販売は失速。しかし、これを打開する策をすでに日産は用意している。
それは2012年12月、米国テネシー州スマーナ工場で、リーフの米国現地生産を開始すること。日産はリーフの米国現地生産を始めるのを機に、同車の販売を倍増させる構想を描いているわけだ。
ビル・クレイガー副会長は、同メディアに対して、「リーフの米国取り扱い州をさらに増やす」とも述べており、トヨタ『RAV4 EV』やホンダ『フィットEV』など、競合EVの登場をにらんだ対応策を明らかにしている。