11年ぶりにフルモデルチェンジを果たした日産『NV350キャラバン』。トヨタ『ハイエース』への対抗意識が荷室サイズやカタログ燃費など随所に見られるが、価格面では両者にどのような差が見られるだろうか。
どちらも2.0リットルガソリンエンジン/定員6名/ロングボディ/標準幅/標準ルーフ/5ドア/低床/2WD/ATの仕様で車両本体価格を比較した場合、NV350キャラバンが206万7450円、現行ハイエースは206万8000円でわずかながらにNV350キャラバンが安い。
また、個人使用やバンコンのベース車両としても人気が高い、ハイエース「スーパーGL」グレードが263万5000円からであるのに対し、「スーパーGL」に相当するNV350キャラバンの「プレミアムGX」グレードは262万800円からと、こちらもほぼ同等の価格設定ながら、NV350キャラバンが1万4000円ほど低価格となっている。
その他の仕様でも両車はほぼ同等の価格帯で設定されるのだが、同一仕様で比較するとほとんどの場合でわずかにキャラバンのほうが安い。
またNV350キャラバンは装備面でもライバルにはない部分で訴求している。「プレミアムGX」を例にとると、商用車初となるインテリジェントキーとプッシュエンジンスターターの採用や、分割可倒式セカンドシートの採用など装備面で充実化を図っているのが特徴だ。
NV350キャラバンは、カタログ燃費でも現行ハイエースを上回っていることから、カタログでの両車の総合的なコスト比較ではキャラバンが有利だが、ディーラーでの値引きやキャンペーンなどでハイエースが巻き返しを図る可能性がある。