日産自動車の関連会社であるオーテックジャパンは、フルモデルチェンジし、新名称となった『NV350 キャラバン』をベースに、『ライフケアビークル(LV)』を設定し、7月13日より発売を開始する。
LVは、新型NV350キャラバンの室内の広さや、スライドドア開口高を活かし、全自動リフターを装備する「チェアキャブ」と福祉施設や病院などの送迎に適した「アンシャンテ 送迎タイプ」を設定。全車、取り回しの良い1.7m未満の車幅で、バックビューモニターを標準装備とする(スーパーロングボディ車)など、運転者にも配慮した。
チェアキャブは、簡単なリモコン操作で昇降する全自動リフターを装備し、車両後部から車いすやストレッチャーのまま車内に乗り込み可能。プラットホーム上で車いすの固定が可能なため介助者の負担を軽減しながら、車いすのまま楽に乗り降りが行える。今回初設定となる最大で車いす4人が乗車できる仕様を含めて計3タイプを設定した。また、全タイプでストレッチャーも搭載可能とした。
アンシャンテ 送迎タイプは、福祉施設や病院などでの使用を前提とし、利用者の送迎時にスムーズに乗降ができるよう工夫したモデル。10人乗りであるワゴンをベースに専用のシートレイアウトを採用することで、各列のシートへの乗降性を向上させた。また、視認性の高いオレンジ色の乗降用手すりやステップを装備し、老齢者にも乗降しやすい仕様とした。
価格はチェアキャブが353万円から477万9000円。アンシャンテ 送迎タイプが268万2750円から343万6650円。