6月8日から10日にかけて、群馬県及び新潟県内約500kmを走るクラシックカーラリー“スプレンドーレ伊香保”が開催された。主催は群馬テレビ、事務局は伊香保おもちゃと人形自動車博物館(群馬県北群馬郡)。
国内唯一のJAF公認クラシックカーラリーであるこのスプレンドーレ伊香保も今年で4回目を迎えた。JAF公認であるため参加台数が60台に制限されるが、今回も1928年式ブガッティ『T43』をはじめ、多くの名車が集った。
晴天の初日は、伊香保おもちゃと人形自動車博物館をスタートし、多くのチェックポイントやタイム計測を経てNASPAニューオータニ(新潟県南魚沼郡)までの約240kmのルート。群馬県渋川警察署長や、地元の多くの幼稚園児たちの歓声を受けながら、白バイ隊の先導のもと各車スタートを切った。このように地域に密着したラリーであることはスタート時点でも感じられたが、なによりも、沿道で手を振る老若男女を見ればそのことは一目瞭然であった。なかには、以前見てとても感激したので、今年も本当に楽しみにしていたと嬉しそうに話す姿もあった。
2日目は残念ながら終日雨に見舞われた。そんな雨の中でも沿道には多くの人たちが詰めかけ、走っていくクラシックカーに手を振ったり声をかけたりしていた。そのクラシックカーのドライバーやナビもそこでは大幅に減速をして、大きく手を振ったり、なかには、事前に子供たちに配るステッカーなどを用意して、その声援に応えていたのは印象的であった。
そして最終日は午前中に表彰式を終え、3日間のラリーの幕を閉じた。
次回のスプレンドーレは7月1日、“スプレンドーレピクニック”と題し、2012年までの外国車であれば参加は可というものである(JAFのライセンスは不要)。また、10月7日に“スプレンドーレ福島”を開催することも決定した。関係者は「福島の今の目標は福島にひとが来てくれること。その復興への道のひとつとして開催するもの」と語った。