出光興産は3日、イエローハットと業務・資本提携することで合意したと発表した。両社で協議を重ねた結果、出光興産がイエローハットに5%出資することで合意。出光興産はイエローハットの株式を17億2200万円で取得する。
両社は昨年11月に商品の仕入れの共同化や新商品開発で業務提携することで合意していたが、今回資本提携を結んで本格的に協業する。
今後、イエローハットと出光興産はアポロリテイリングを通じて、共同仕入の実施によるコスト削減を図りながら、出光系列サービスステーションを対象に直送体制の構築を進める。アポロリテイリングの取扱い商品は約1万点だったが、今回の取り組みで4万点に増える見通し。
また、新商材・サービスも開発し、第一段階としては、イエローハットのPBバッテリー、韓国製PBタイヤを出光SSにて取り扱う。従来の出光ブランドの高機能品に加え、手頃な価格帯の商品を品揃えすることで、商品選択の幅を広げるとともにSSでの取扱規模を拡大していく。
さらに、新たな販売チャネルとしてジョイント店舗を展開。既存の出光サービスステーション施設を活用して売れ筋のカー用品を展示・販売する店舗を500店舗展開する。
両社による年間取扱取引高として当初3年間をめどに約100億円を目指す。