日本鉄鋼連盟が発表した2月の粗鋼生産量は、860万8000t、前年同月比3.7%減となり、6か月連続マイナスとなった。
エコカー補助金制度などの効果で新車販売が好調に推移し、自動車向けは好調だったものの、円高による輸出の減少で、粗鋼生産全体は落ち込んだ。
1日当たり粗鋼生産は29万6800tで、前月比6.6%増だった。
炉別生産では、転炉鋼は同6.4%減の647万tと6か月連続マイナスとなった。国内の自動車向けは伸びたが、輸出が不振だった。電炉鋼は同5.8%増の213万9000tと8か月連続の増加となった。首都圏でのマンション建設などが増加しているため。
鋼種別生産では、普通鋼が同5.4%減の652万4000tと7か月連続で前年を下回った。特殊鋼は同2.1%増の208万4000tとなり、4か月ぶりに増加となった。