第三者検査機関のテュフ・ラインランド・グループの日本法人テュフ・ラインランド・ジャパンは、太陽光発電所評価サービスを開始したと発表した。
第1弾として商用太陽光発電のシステムインテグレータであるヒロトモエナジーが神原汽船の福山物流センターに施工した400kW発電施設を検査した。テュフは独立検査機関として全世界で数多くの発電所の検査を手がけているが、日本で商用の発電所検査を行ったのは今回が初めて。
評価は、システムインテグレータとしてのヒロトモエナジーの企業認証について行われたもの。認証はCIDと呼ばれ、太陽光発電モジュールの施工に携わる会社に対して施工プロセスの品質・安全面が国内や国際的な基準を満たしているかを評価・証明する。
テュフによる施設評価、企業認証監査を日本で初めて受けたヒロトモエナジーの広田直樹社長は「産業用の太陽光発電は全てが施工会社の知識によるもので、それが正しいかどうか顧客では判断する機会が無い。顧客に代わって設計・施工・電力申請・アフターメンテナンス・性能評価といった分かりにくい点の評価を第三者検査機関に依頼することにより、公平な評価をもとに顧客の安心を追求していくことが信頼につながる」と判断、テュフに太陽光発電設置会社として企業認証の取得を申し込んだ。
テュフは今回の施設検査、企業認証を第一歩として今後、日本で太陽光発電所の検査・認証を幅広く展開する方針。モジュール試験、研究開発支援、ベンチマークテストなど、太陽光発電に関するフルサービスで再生可能エネルギーのより普及に貢献するとしている。