関西電力は、富山県黒部市宇奈月町に所有する「出し平ダム」で、河川維持流量を利用した『出し平発電所』(仮称)を新設すると発表した。
同社は水力発電については現在、新黒薙第二発電所の建設や既設発電所の設備更新による出力・発電電力量の増加を計画的に進めている。今回の出し平発電所の新設もこうした再生可能エネルギーの普及促進の一環。
河川維持流量はダム下流の景観の保全など、河川環境の維持のために放流する必要流量で、これを利用して発電する。
出し平発電所は、出力510kWの発電所として、年間の発電電力量を約170万キロワット時を見込んでおり、CO2排出量を年間約480t削減することが可能となる。
2014年5月に着工し、同年12月に営業運転開始を目指す。