PHVスポーツカーのフィスカー、経営に暗雲か

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米フィスカーオートモーティブのPHVスポーツカー、カルマ
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プラグインハイブリッド(PHV)4ドアスポーツカー、『カルマ』を米国で発売したばかりのフィスカーオートモーティブ(以下、フィスカー)。順風満帆かと見られていた同社の経営に、暗雲が垂れ込めてきた。

事の発端は米国の一部メディアが、「米国政府がカルマの販売台数が目標に達していないことを理由に、フィスカーに対する融資を打ち切り。これによりフィスカーは資金難に陥り、従業員を一部解雇。カルマの生産もストップし、プロジェクト・ニーナと呼ばれる新型セダンの開発計画も延期された」と報じたこと。

プロジェクト・ニーナとは、フィスカーが旧GMのデラウェア州ウィルミントン工場で生産予定の新型プレミアムセダンの開発計画。BMWから直列4気筒ガソリンターボエンジンの供給を受け、2012年から生産を開始する予定だった。

フィスカーは6日、一部報道を受けて声明を発表。同社はその中で、26名の従業員を解雇したことを認めた上で、「カルマの生産は、1日20〜25台レベルで継続中だ。また米国政府との間で、融資の実行を求めて協議している」と明かしている。

《森脇稔》

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