[生活調査]未婚男女の8割以上が「独身生活にメリット」

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未婚者の生涯の結婚意思
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 国立社会保障・人口問題研究所は25日、若者の結婚離れ傾向を調査した結果を公表した。本調査は、将来にわたる人口動向把握に必要な基礎資料を得ることが目的。「出産力調査」として1940年から開始、今回は18歳以上35歳未満の未婚男女を中心に集計・分析したという。有効回答数は10,581件。

 結婚したいとする男性は86.3%、女性は89.4%となり、若干の減少傾向にある。一生結婚するつもりはないと答えた男性は9.4%、女性は6.8%となり、どちらも増加傾向にあるが、男性で1987年の第9回調査時点よりほぼ倍増。ある程度の年齢までには結婚するつもりと答えた男性は60.4%、女性は54.1%となり、過半数を割った1990年代から回復傾向にある。年齢別にみると、1年以内の結婚の意思あり、あるいはまだ結婚するつもりはないと答えた25~29歳の男女で大きな差があるようだ。特に同世代の女性で7割以上が1年以内に結婚の意思があるのにもかかわらず、同世代の男性の約半数が結婚するつもりはないと答えている。

 結婚生活について利点があるとする男性は62.4%、女性は75.1%となっているいっぽう、現在の独身生活に利点があるとする男性は81.0%、女性は87.6%にもなり、特に独身女性の9割近くが現在の独身生活のほうが結婚生活よりもメリットが大きいと考えているようだ。これは、1987年の第9回調査時点からほぼ横ばいとなっており、若者における未婚男女の普遍的な意識傾向といえる。

 結婚の利点については、男女ともに「自分の子どもや家族をもてる」がトップ、次いで「精神的な安らぎの場が得られる」「親や周囲の期待に応えられる」と続く。男性での子どもや家族がもてるとした意識は増加傾向にあり、今回初めて精神的な安らぎを逆転した格好となる。いっぽう、女性では精神的な安らぎは減少傾向、経済的な余裕が増加。結婚のハードル要因では、男女ともに結婚資金が突出。なぜ結婚しないのかという質問では、18~24歳の男女ともに「まだ若すぎる」と答えており、25~34歳では「適当な相手にめぐり会わない」を挙げている。

 交際相手のいない男性は61.4%、女性は49.5%となり、顕著な増加傾向。性交際経験のない男性は36.2%、女性は38.7%と増加。そのほか男性の正規雇用数が減り女性とほぼ同数になるなど、さまざまな調査結果が同サイトで閲覧できる。

未婚男女の8割以上が「独身生活にメリット」…第14回出生動向基本調査

《クレメンティア・コモンズ 編集部》

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