【新聞ウォッチ】危険な自転車、「歩道は禁止」周知徹底 警視庁

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2011年10月19日付

●タイ洪水マツダも生産停止、自動車日本全7社ストップ(読売・2面)

●中国輸出不振で減速、GDP伸び鈍化、欧州危機の影響も(読売・11面)

●ドコモ、14機種発表(朝日・6面)

●自転車走行「歩道は禁止」厳格運用、警視庁安全対策策定へ(毎日・1面)

●中日セ連覇、球団初(東京・1面)

●国家戦略会議、財界トップ2人参加「脱原発」路線に影響必至(東京・6面)

●ヤマハ発動機27万台具合届け出(東京・26面)

●高速無料化最終案、秋田道の一部なども対象(日経・4面)

●電機の選択、激変電子部品、エコカー市場を取り込む、新車開発二人三脚で(日経・11面)

●会社研究:日産自動車、逆風下の利益1兆円計画、市場は「効率経営」求める(日経・15面)

ひとくちコメント

歩道を猛スピードで走る自転車に衝突しそうになって、ヒヤッとした経験のある歩行者も少なくないとだろう。このため、警視庁は、自転車の車道左側走行の原則を順守させ、これまで積極的に摘発していなかった歩道走行の取り締まりを徹底する方針を固めたという。きょうの毎日が1面トップで報じている。

記事によると、1960年に制定された道交法は自転車の歩道走行を禁じたが、車道事故が増え、70年には標識のある歩道に限って走れるよう改正。歩行者との接触事故が目立つようになると78年の再改正で、走行可能な歩道での徐行や歩行者の前での一時停止を義務付けている。

しかし、東京都内で昨年起きた歩行者と自転車の事故は1039件で全国の約4割に上り、今年8月までの事故全体に占める自転車関連事故の割合は37.8%で過去最高を更新する勢いだというワーストデータもあるほどだ。警視庁は「マナーを守れば防げる事故は多い」と意識向上による事故減を目指すという。

ただ、自転車の歩道走行を厳格に禁止した場合、ルールに従えば自動車と同じ車道の左側を走ることになる。そうなれば、今度は左車線を走行するドライバーが肝を冷やすことにもなりかねない。車道の左側を線で区切る自転車レーンや路面を色分けして自転車と歩行者の通行部分を明示した歩道の整備も遅れており、自転車と自動車の接触事故が多発する可能性もある。

エコカーでもある自転車だが、競技自転車の不用意な使用をはじめ、無灯火、傘や携帯を持ったままの片手走行など、運転する人がマナーやルールを順守するだけでもある程度事故は防げるのではないだろうか。

《福田俊之》

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