東京ラヂエーター製造が発表した2011年4〜6月期(第1四半期)の連結決算は、営業利益が前年同期比11.6%減の5億0200万円と減益となった。
売上高は同9.8%増の67億4000万円と1割近い増収となった。同社の主要市場のトラック業界は、東日本大震災の影響を受け販売が落ち込んだ。ただ、産業・建設機械業界は、新興国、米国をはじめとする先進国の需要回復により増収となり、トラック向けの落ち込みをカバーした。
収益では、原価低減活動を推進したものの、震災の影響による稼働率の低下で経常利益は同5.1%減の5億3800万円と減益だった。
当期純利益は同39.8%減の3億0700万円と大幅減益となった。
震災の影響で公表を見送っていた通期業績見通しは、売上高が同8.1%増の290億円、営業利益が同0.2%減の24億円、経常利益が同4.8%増の23億5000万円、当期純利益が同4.8%減の14億円となる見込み。