飲酒運転の発覚を恐れて逃走の警官、追送検

自動車 社会 社会

2月中旬に静岡県静岡市葵区内の県道で乗用車を運転した際に当て逃げ事故を起こし、身代わりとして妻を出頭させた富士署に所属する47歳の警部補について、静岡県警は1日、事故当時に警部補が飲酒運転をしていたと断定。同容疑で静岡地検に追送検した。

静岡県警・監察課によると、この警部補は2011年2月12日午後7時ごろ、静岡市葵区南瀬名町付近の県道で自己所有の乗用車を酒気帯び状態で運転。右折レーンで信号待ちをしていた乗用車に追突し、乗っていた2人に頚部打撲などの軽傷を負わせ、そのまま逃走した疑いがもたれている。

警部補は現場近くに妻を呼び出し、身代わりとして出頭するように要請。妻はこれを受けて出頭したが、接遇した静岡中央署員に説明した内容と、実際の事故状況が異なっていたことから身代わりが発覚。事故から約3時間後に警部補へ任意同行を求め、翌13日に自動車運転過失傷害や犯人隠避教唆容疑で逮捕した。

任意同行を求めた際、警部補は酒に酔った状態だったことから、警察では飲酒運転の発覚を恐れて身代わりを要請したと判断。この点について追及したところ、事故が起きた当日の午前10時ごろから午後3時ごろまでの間、静岡市駿河区内にある総合運動場の駐車場で酒を飲んでいたことを大筋で認めたという。飲んだのは日本酒とされているが、その量は明らかにされていない。

警察は警部補を道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑で追送検するとともに、身代わり出頭した妻についても犯人隠避容疑で書類送検している。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース