トヨタ車体は、ダカールラリー2011アルゼンチン~チリ(通称=パリダカ)にトヨタ『ランドクルーザー200』のディーゼル車2台で参戦し、1号車がガソリンクラスを含めた市販車部門で優勝、ダカールラリーでは前人未到の市販車部門6連覇を達成した。
1号車は市販車部門・市販車ディーゼルクラスで優勝、総合順位も12位だった。2号車は市販車部門5位、市販車ディーゼルクラス6位、総合33位だった。
同社では今大会、ラリー車2台の燃料を、同社の活動に賛同した児童・学生、同社の本社などがある近隣住民、スポンサー企業、従業員の家庭や会社食堂・保養所などから提供された廃食油を精製したBDF(バイオディーゼル燃料)を使用した。
チームとしては初の取組みとなるBDF100%で参戦したものの、BDFを運搬・給油する過程で、異物が混入するトラブルに見舞われ、一時的にBDFの使用を断念し、軽油での走行に切り替えた。このため全ステージBDF100%での走破は未達となった。ただ、異物混入原因判明後、現地で対策を実施、BDF使用を再開したことで全体の8割以上の区間をBDF100%で走行した。
また、ラリー車で使用しなかったBDFもアシスタントカーなどで使い切った。
同社では市販車部門での6連覇を達成したことで、ランドクルーザー200の安全性・信頼性・走破性の高さを証明することができたとしている。ラリーで得たデータは今後、車両開発にフィードバックする。