羽田空港国際線24時間化で初めての貨物専用機が18日午前2時30分、東京国際エアカーゴターミナルから香港へ飛び立った。
日本通運が日本貨物航空(NCA)のボーイング「747-400F」を貸し切り、不特定多数の荷主から集めた貨物の貨物約95tをまとめて運んだ。
運送会社が同一空港あての貨物をまとめて航空機を貸し切り、航空会社と輸送契約を結ぶこの貨物チャーター便は「フォワーダー・チャーター」と呼ばれるもの。これまでは国際貨物物流では、ストライキなどの緊急の場合を除き認められなかった。
このB747の運航は、国際貨物物流を活性化するための規制緩和により可能となった初のフォワーダー・チャーター便である。
羽田国際貨物初の貨物専用機というだけでなく、運航規制緩和後の初の試みでもあり、それだけに国際物流関係者の期待は大きい。
羽田空港の国際貨物物流を担当する東京国際エアカーゴターミナル(TIACT)の横山博史社長は、こう語った。
「羽田が24時間化している。夜も動いているということを象徴的に現すのは貨物便が入ってくるのがたいへん重要。貨物は夜しか入ってこれないので、午前2時30分に飛行機が出て行くというのは象徴的でTIACTはそれを推進していく」
国際エアカーゴターミナルには、B747に積み込まれる最後の荷物を前に、TIACT、日通、NCAなど関係者約40人が集まり、地元穴守神社の祈祷による御神水で安全祈願し、ボージョレー・ヌーボー解禁日にちなんで山梨県産の葡萄ジュースで出発を祝った。