【iEXPO2010】情報の流通革命! 多彩なデジタルサイネージ

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46インチの大画面液晶ディスプレイを縦横4基ずつ計16台ほど組み合わせたマルチスクリーン。色鮮やかで、迫力満点だった 46インチの大画面液晶ディスプレイを縦横4基ずつ計16台ほど組み合わせたマルチスクリーン。色鮮やかで、迫力満点だった
  • 46インチの大画面液晶ディスプレイを縦横4基ずつ計16台ほど組み合わせたマルチスクリーン。色鮮やかで、迫力満点だった 46インチの大画面液晶ディスプレイを縦横4基ずつ計16台ほど組み合わせたマルチスクリーン。色鮮やかで、迫力満点だった
  • LEDマルチスクリーン。LEDピッチ15mmの屋外用と、6mmピッチの屋内用がある。屋外用は特に高輝度で視認性が高い。長寿命で、信頼性が高く、低消費電力を実現 LEDマルチスクリーン。LEDピッチ15mmの屋外用と、6mmピッチの屋内用がある。屋外用は特に高輝度で視認性が高い。長寿命で、信頼性が高く、低消費電力を実現
  • 簡易デジタルサイネージシステム「美映エル」。サイネージに必要なディスプレイ機器・プレイヤーとソフトがセットになった製品だ 簡易デジタルサイネージシステム「美映エル」。サイネージに必要なディスプレイ機器・プレイヤーとソフトがセットになった製品だ
  • > デジタルサイネージRFID連携ソリューション。RFIDタグ付きの携帯電話を手に取るとセンサー(RFIDリーダー)が反応する > デジタルサイネージRFID連携ソリューション。RFIDタグ付きの携帯電話を手に取るとセンサー(RFIDリーダー)が反応する
  • 手に取った携帯電話のCMがデイスプレイに流れる仕組み。これなら店頭に販売員がいなくても商品の説明が流れて安心だ 手に取った携帯電話のCMがデイスプレイに流れる仕組み。これなら店頭に販売員がいなくても商品の説明が流れて安心だ
  • 広告の申込から、コンテンツ入稿、スケジュール管理、配信実績までの機能をパッケージにした広告統合管理システム「AdComposer」 広告の申込から、コンテンツ入稿、スケジュール管理、配信実績までの機能をパッケージにした広告統合管理システム「AdComposer」
  • AdComposerの画面。ここでは、選択したコンテンツ(広告)をいつ配信するのか? などのスケジュールを設定している AdComposerの画面。ここでは、選択したコンテンツ(広告)をいつ配信するのか? などのスケジュールを設定している
  • 東急東横線元住吉の商店街に設置されたデジタルサイネージシステム。地域に根差した情報や広告が発信されているユニークな事例だ 東急東横線元住吉の商店街に設置されたデジタルサイネージシステム。地域に根差した情報や広告が発信されているユニークな事例だ

 「C&Cユーザーフォーラム & iEXPO2010」会場のデジタルサイネージ・映像ソリューションコーナーでは、大画面の映像を表示するディスプレイや、スタンドアローンからクラウドまでサポートするデジタルサイネージ、最新オフィス映像機器などが出展されていた。

 まず目を引いた展示は、入口付近にあった大画面映像ソリューションだ。タイルマトリクス機能によって、46インチの大画面液晶ディスプレイ「MultiSync LCD-X462UN」×16基分(縦4×横4基)を組み合わせ、迫力満点のマルチスクリーンを実現していた。この大画面液晶ディスプレイの特徴は、ベゼル幅(外枠)が小さいことだ。幅が6.7mmと狭いため、ディスプレイ同士を組み合わせても違和感なく映像を表示できる。また、高輝度・高コントラスト・広視野角で美しい映像を再現していた。もう1つのLEDマルチスクリーンも印象的だった。屋外用はLEDピッチが15mmで、7500カンデラ/平方メートルという超高輝度だ。強い外光が当たる環境でも鮮明に映像を映せるため、イベントや広告用スクリーンとして最適だ。

 目玉となるデジタルサイネージについては、小規模から大規模まで多彩なソリューションが紹介されていた。特に今回のイベントでは、アパレル向け、金融向け、ホテル向け、流通向けなど、業種別に具体的なソリューションが揃っており、この分野への本格的なマーケット拡大が予感される展示内容になっていた。まずシンプルな製品としては、スタンドアローン型のデジタルサイネージ「美映エル」(ミハエル)の新モデルが登場。これは42インチ液晶ディスプレイを採用したフルHDタイプの製品だ。

 複数台のシステムをセンター側とLANで接続できるシステムもあった。少し規模感がある電子広告&掲示板システム「AdWindow Select SX」や、中規模から大規模まで対応できるデジタルサイネージ配信基盤「PanelDirector」を組み合わせたユニークな販促・宣伝用システムも展示。

 PanelDirectorは、登録した配信コンテンツをスケジュールに合わせてパネルシステムに配信する基盤だが、これとデジタルサイネージRFID連携ソリューションを組み合わせた参考出展も興味深かった。携帯電話にRFIDが付いており、来場者が携帯電話を手に取るとセンサー(RFIDリーダー)が反応して、その携帯電話にヒモづいたCMがデイスプレイ上に流れるというデモが行われていた。ここでコンテンツをタイムリーに配信するために、バックグラウンドでPanelDirectorが連携している。

 また、デジタルサイネージを活用した「AdComposer」のデモも面白かった。これは広告の申込から、コンテンツ入稿、スケジュール管理、配信実績まで、広告実施に必要な一連の機能をパッケージにした広告統合管理システムだ。将来的にデジタルサイネージが広がっていくためには、誰もが簡単に広告を打てるような環境が必要になってくる。このシステムと、前述のPanelDirectorを連携させれば、身近な商店街で店舗ごとに手軽に広告や情報を配信できるようになるだろう。ブースでは、実際に用意されたコンテンツを選び、どのサイネージに、どの期間、何回ぐらい広告を表示させるのか、配信設定を交えてデモが行われていた。

 実はすでに、このような広告配信システムが導入されている地域もある。その事例として、東急東横線元住吉の商店街に導入済みのデジタルサイネージシステムも紹介されていた。このシステムは、防塵・防滴対策を施した(IP54適合)の屋外用ケーシングスタンドによってデイスプレイを保護。商店街のお買得情報などをPanelDirectorでタイムリーに配信する仕組みだ。今後、デジタルサイネージの市場が広がれば、地域にごとに同様のシステムが多数配置され、情報の流通革命が起きるかもしれない。

 このほかにも少し変わった利用法として、メディアアートによるデジタルサイネージや、ハンドジェスチャー・ユーザーインターフェイス(参考出展)もあり、来場者の興味を引いていたようだ。前者の「ウェルカムプレイングマット」は、ユーザーがマットの上に足を置くと、その動態をとらえ、足の動きに合わせてCGキャラクターが投影されるという仕組み。日本電子専門学校と共同で開発したものだという。後者のハンドジェスチャー・ユーザーインターフェイスは、身振りだけで入力支持が行える新しいインターフェイスだ。端的にいうと3次元マウスのような働きをするもので、ジェスチャーをコマンドとして、離れた場所から遠隔操作が可能になるという。

【iEXPO2010(Vol.18)】情報の流通革命!多彩なデジタルサイネージが展示

《RBB TODAY@RBBTODAY》

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