走る楽しさとは何か? エコとは何か? はたまた、買った人の満足感とは、この時代にどのようなものから生まれるのだろうか? といったことを深く深く考えさせられたのが、今年のCOTYでした。
その結果として、やはり「低燃費」や「生産効率」を追求したクルマ造りは素晴らしいし、必要な要素ではあるけれども、決してそれだけでは本当の満足感をもたらすことはできない。作り手の情熱が、しっかりと買う人に伝わるクルマこそが、走る楽しさにもエコにもつながっていくのではないか。そう思うに至りました。
そして配点は、
ホンダ『CR-Z』:10点
スズキ『スイフト』:7点
VW『ポロ』:6点
マツダ『プレマシー』:1点
プジョー『RCZ』:1点
となっています。
CR-Zは、ハイブリッド技術を用いながら、目を惹くクーペスタイルのカッコ良さで、スポーツとエコの両方を自然に意識させてくれるクルマです。こうしたクルマはこれまでなかったし、モータースポーツの世界ではすでに当たり前に行われている、「速く燃費よく走る」という楽しさを、一般的に広めてくれたと思います。
また、レギュレーションの関係で点数に差はついていますが、もう、どれも10点をあげたいくらい、素晴らしいクルマです。そして私が考える「女性を輝かせるクルマ」としても、そのステージこそ違いはありますが、どれにも当てはまると思います。とくにプレマシーは、現時点の“ベスト・オブ子育てカー”、RCZは“ベスト・オブ・イイ女クーペ”です。
まるも亜希子|カーライフジャーナリスト
大学在学中に声優デビューする傍らクルマの魅力に目覚め、卒業後は自動車雑誌のエディターを務める。2003年、カーライフ・ジャーナリストとして独立し、雑誌・Web・ラジオ・TV・イベント等で活動中。とくにファミリーや女性に向けたクルマ購入ガイド、ドライブや体当たりチャレンジレポート、ショートストーリーやコラムを得意とする。2004〜2008年、ハイブリッドカーで耐久レースに参戦、完走。AJAJ会員。