三菱重工業は、船舶用ディーゼルエンジンの過給機に発電機を内蔵したハイブリッド過給機「MET83MAG」を開発した。
今回開発したハイブリッド過給機は、エンジンの排ガスを過給機コンプレッサの駆動に利用するのに加え、発電機の駆動にも活かす。これによって航海中に必要なすべての電力を供給することが可能となり、燃料消費量とCO2排出量を削減する。
発電機の最大発電出力は754キロワット。さらに発電機を電動機として作動させて過給機を加勢して、補助ブロワに代用できる。
ハイブリッド過給機は日本郵船、ユニバーサル造船、日立造船の協力で製品化した。2011年に就航する大型ばら積み運搬船に搭載して、世界で初めて実証試験を行う予定。