デンソーは30日、自動車需要の拡大が見込まれるインドに、カーエアコンメーカーのスブロスと、カーエアコンを設計する合弁会社を設立することで合意したと発表した。
新会社は「デンソー・スブロス・サーマルエンジニアリングセンター・インド(仮称)」で、9月に設立する。資本金は1億3600万ルピー(約2億7000万円)で、デンソーが74%、スブロスが26%出資する。
スブロスは、インドのカーエアコンのトップメーカーで、デンソーが技術供与している。インドで自動車生産台数が急増しており、デンソーのカーエアコンの受注も順調に増えている。現地企業と合弁でカーエアコンの設計業務を早期に拡充して受注の上積みを狙う。
新会社は、スブロスの設計部門の建物、設備、人材を活用する。インドのデンソーの拠点とスブロスで生産するカーエアコンの設計業務を行う。
デンソーは、1984年にインドに進出し、現在、カーエアコンの製造・販売を行うデンソー・キルロスカ・インダストリーズとデンソー・ファリダバッドを含む5つの拠点を持つ。新会社で6社目となるが、設計業務を主とする会社は今回が初めてとなる。